キングダム｜李牧の死亡理由は最後に処刑！戦いで敗北することなく最期を迎える！

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李牧りぼく、守戦しゅせんの名将めいしょうとして後世に語られてきた将軍です。

趙ちょうは武霊王ぶれいおう・恵文王けいぶんおうの時代に強国として知られており、最強国の秦しんもなかなか攻められずにいました。

しかし、王の代替わりと共に趙ちょうを支えた名臣廉頗れんぱ・蘭相如・趙ちょう奢たちも去ってしまい弱体化を止められずにいました。

この機を逃すはずがない秦しんは趙ちょうに攻め込みました。

当初、秦しんの侵攻しんこうは順調でしたが、一人の男が大将軍になったことで戦況せんきょうは一変してしまいます。

その大将軍こそ李牧りぼくです。

李牧りぼくは守戦しゅせんの名将めいしょうとして後世にまで語られています。

キングダム李牧はどんな人？

  
李牧りぼくは中国の戦国時代後期(始皇帝しこうてい)に趙ちょうの国で活躍した将軍です。

始めは趙ちょう北部にある代郡・雁門がんもんの将軍として登場しています。趙ちょう北部は異民族いみんぞくである匈奴きょうどと国境を接しており、たびたび匈奴きょうどは国境を侵していました。

しかし、李牧りぼくが北方に赴任されると匈奴きょうど相手に偽装の敗走はいそうし油断させたところで、伏兵ふくへいにより壊滅的な打撃を与えることに成功します。

匈奴きょうどは10万以上の騎兵きへいを失い10年以上の間匈奴きょうどは侵攻しんこうをあきらめたといいます。

この後、北方で大成果を上げた李牧りぼくですがその一方都・邯鄲かんたん付近では天下統一を目論見秦しん軍によって趙ちょうは滅亡の危機を迎えていました。

李牧りぼくはこの滅亡寸前の趙ちょう国を救った救国の英雄として今日まで語られ続けています。

しかし、李牧りぼくが救った趙ちょうの輝きは長く続くことはありませんでした。

李牧は秦軍相手に大活躍

  
戦国の中でも強国だった趙ちょうは廉頗れんぱ・趙ちょう奢二人の名将めいしょうと、藺相如らんそうじょの優れた外交能力によって秦しんの侵攻しんこうを阻んできました。

しかし、廉頗れんぱは魏ぎに走り、趙ちょう奢・藺相如らんそうじょが病死すると趙ちょうは大きく弱体化します。

そして平陽へいようの戦いで扈輒こちょうが戦死し10万の兵が処刑されると、趙ちょう軍は窮地きゅうちに立たされてしまいます。

時の趙ちょう王・幽繆ゆうぼく王は北方にいた李牧りぼくを召し出し対秦しん戦線の大将軍に任じます。

大将軍となった李牧りぼくは扈輒こちょうを倒した桓騎かんきを肥下ひかの戦いで破ると、今まで秦しんに奪われた領土を一気に取り戻します。

焦った秦しんは当代きっての名将めいしょう・王翦おうせんを投入しますが、趙ちょうも李牧りぼくに加え司馬尚しばしょうを防衛にあたらせたため王翦おうせんは攻めあぐねてしまいます。

秦の情報工作

司馬尚の名前が出てくると郭開の顔がちらつく#キングダム pic.twitter.com/utQmQvkPa2

— はっちゃけ(STU船推し)🦊🐯🐈 (@pzqop55) January 20, 2017

 
 
王翦おうせんでも攻略しきれない趙ちょうにあせった秦しんは別の方法で李牧りぼくを攻略しようとします。

幽繆ゆうぼく王の側近そっきんである郭開かくかいと太后たいこう(母)である悼倡后とうしょうこうが、

これを信じた幽繆ゆうぼく王は李牧りぼく・司馬尚しばしょうを更迭こうてつしようと動き出します。

趙王・幽繆王の心境とは

  
後世では郭開かくかい・悼倡后とうしょうこうだけでなく幽繆ゆうぼく王も非難されることが多いです。

確かに、李牧りぼくをそのまま大将軍にしておけば趙ちょうの滅亡の可能性は低かったことでしょう。

しかし、それは結果論にすぎません。

幽繆ゆうぼく王にとってみれば趙ちょうの軍事権のほとんどを李牧りぼくが掌握していたので、王にとってみればこれは危険な状況でもあります。

過去、臣下によって殺された王の例はいくらでもある時代です。李牧りぼくが下剋上しないという保証はどこにもないのです。

そして、李牧りぼくが秦しんから奪われた領土を取り返した点もかなり大きいです。

趙ちょうの人民にとって李牧りぼくは英雄です。当時の人も幽繆ゆうぼく王より李牧りぼくが優れているとわかっていたはずなので、李牧りぼくが反乱を起こした場合成功する可能性が高く反乱も正当化されてしまうでしょう。

このことを考えれば李牧りぼくを更迭こうてつした幽繆ゆうぼく王の心情が少しは理解できると思います。

しかし、敵国からのわいろを受け取るような奸臣・郭開かくかいを重用したのは明らかに幽繆ゆうぼく王の落ち度です。

キングダム李牧は最後に死亡

李牧りぼくは幽繆ゆうぼく王からの更迭こうてつの命令を拒否します。

しかし、幽繆ゆうぼく王はひそかに李牧りぼくを捕らえ、司馬尚しばしょうは身の危険を感じ逃亡し解任されます。

李牧りぼくはこの後処刑され秦しんの侵攻しんこうを止められなくなってしまいます。

李牧りぼくの代わりを務める将軍は王翦おうせんによって3か月後に大敗たいはいし、大勢の兵を失った趙ちょうは都・邯鄲かんたんも落とされ幽繆ゆうぼく王も捕縛ほばくされ滅亡してしまいました。

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悼倡后とうしょうこうは李牧りぼくへの諫言をしたことで趙ちょうの大臣たちに恨まれ殺されています。

一方で、郭開かくかいの最期は分かっていませんが、悼倡后とうしょうこうと同じく殺された可能性が高いと思われます。

李牧が処刑された理由

幽繆ゆうぼく王がはじめ李牧りぼくを更迭こうてつしようとしたとき、李牧りぼくが従っていればどうなっていたでしょうか。

少なくとも李牧りぼくが殺されることはなかったのではないでしょうか。

というのも李牧りぼくは英雄であり殺してしまうと反発が起きる可能性があります。

少なくとも、李牧りぼくだから秦しん軍に対抗できたと思っていたかもしれません。

しかし、更迭こうてつの命令を拒否したことで幽繆ゆうぼく王の猜疑心さいぎしんは極大になり、処刑されてしまったことでしょう。

李牧りぼくは秦しん軍に対抗できるのは自分だけと自負があったことでしょう。

更迭こうてつしてしまえば趙ちょうが滅びてしまうと李牧りぼくは考えていましたが、幽繆ゆうぼく王はそうではありませんでした。

むしろ秦しん軍よりも反乱の可能性のある李牧りぼくのほうを恐れていました。

もし、李牧りぼくが処刑されなければ趙ちょうはもう少し存続したかもしれません。

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