【キングダム】韓非子の法家思想が秦の始皇帝を最強国にし天下統一を成し遂げさせた!

韓非子とは中国の戦国時代の人物・韓非が残したとされる書物です。

韓非子は諸子百家の中の法家という、今で言う法律や君主・臣下の立ち振る舞いが書かれたものです。

中華を天下統一したしんは非常に強力な国家を築いていました。

しかし、しんは領土が広くともしょく漢中かんちゅうなど山が多く人口や農業は他国と比べてそこまで強かったわけではありませんでした。

それでもしんを戦国七雄の最強国たらしめたのは法による統治とうちをおこなったからです。

法を整備して富国強兵を行った結果、ついに始皇帝しこうてい・政の時代に天下統一が完了しました。

キングダム 韓非子 とは


かん非子ぴしは本名をかん非といいます。

これは儒教じゅきょうの孔子の本名が孔丘と同じことになります。

かん非子ぴしや孔子の”子”は先生という意味です。

かん非は諸子百家の法家に分類され、法こそがすべての人民が従うべき唯一絶対のものとしています。

また、君主くんしゅは法の運用さえしていれば凡庸な君主くんしゅであっても政治を行うことが出来ると説いたのです。

これは古来の名君や名臣を見習うべきと説いた儒教じゅきょうとは、大きくことなります。

生まれ

かん非子ぴしは前三世紀に、かん王安と側室の子供として生まれかんに仕えていました。

王族ではありましたが、母親の地位が低く恵まれた立場ではなかったようです。
(一般の民衆と比べればかなり恵まれていますが・・・)

かんは戦国七雄の中でももっとも弱い国でした。

かんの土地は中華の中心地にありますが国土は狭く、また発展しているため開発の余地がなく他国からの進行によりジリジリと領土が削られている状態。

一時的に申不害というこちらも法家の宰相さいしょうの時代に国力は増大しましたが、かん非子ぴしの時代にはいつ滅んでもおかしくない状況です。

李斯

かん非子ぴしと李斯は同じ荀子じゅんしという学者から学んだ兄弟弟子の関係です。

李斯も法家の学者なのですが、荀子じゅんし儒教じゅきょうの学者です。

儒教じゅきょうから二人も法家の学者が出るという変なことになっていますが、かん非子ぴし・李斯ともに法家を代表する人物です。

のちに始皇帝しこうていを支えた李斯ですが、かん非子ぴしの才能には一目置いたとされています。

キングダム 韓非子 始皇帝


まだ始皇帝しこうていが天下を統一していない時にかん非子ぴしの著作のうち二篇を読んで感銘を受けたそうです。
(かん非子ぴしは五十五篇あります)

かん非子ぴしを見て「この著者に会えたら死んでも構わない」と漏らしたといわれます。

当時しん宰相さいしょうだった李斯は著者のかん非のことを教え、かんを攻めれば会えることが出来るといい始皇帝しこうていはその通りにしました。

かん非子ぴしと対面した始皇帝しこうていは気に入った様子でしたが、すぐに登用するには至りません。

また、李斯はかん非子ぴしの才能から自分の地位を脅かされるのではないかと考えある行動に出ます。

死亡

韓非子が秦に訪れてまもなく李斯は行動を起こします。

始皇帝に韓非子のことを讒言して投獄に追い込んだのです。

始皇帝は韓非子を投獄させたのを後悔して、牢から出そうとしましたが李斯が先手を打ちます。

李斯は韓非子に毒薬を渡して自殺するように迫ったのです。

こうして韓非子は李斯の策略によって命を落とす結果となりました。

キングダム 韓非子 法家思想


法家思想とは、法によって罪と罰を明確にし人民を君主くんしゅの元従わせるという思想です。

それまでのいん・周王朝は王による徳と儀礼によって収めてきたといわれています。

この時代には法律という概念はほとんどなく道徳的価値観によって統治とうちしてきたとも言えます。

初めて中国で法律として公布されたのは春秋時代のていです。このていは弱小国ですが周王朝の分家で格式高い国です。

この弱小国・ていをうまく導いた名宰相さいしょう子産しさんという人物が中華史上初めて法を文字にし公布しました。

それまでの法はあったそうなのですが文字にされていなかったので、機能していなかったのではと考えられます。

統治とうち者である君主くんしゅにとってはあまり法を明確にしないほうがメリットあったのでしょう。あいまいさ故に解釈次第で刑罰を変えることが可能ですからね。

キングダム 韓非子 役割

しんが他国より抜きんでて強国になったのは間違いなく法が影響しています。

その中でも戸籍を整備したり分家を促進して開墾地を増やした商鞅しょうおうの貢献は多いのですが、今回のテーマではないので省略します。

特に15歳以上の男子はすべて兵役が課せられたためしん軍は100万の兵がいたといわれています。

李斯・かん非子ぴしはともに儒家じゅか荀子じゅんしから学んでいます。

荀子じゅんしは人を礼によって正しい方向に導くと考えていましたが、二人(特にかん非子ぴし)は法によって統制するべきと主張しています。

現代をみれば法治国家といわれるように法律に基づいて国家を運営しています。

荀子じゅんしなどの儒家じゅかの教えは少人数の集落などでは問題なく機能しますが、李斯・かん非子ぴしのほうが現代的で国家の運営に適しているといえますね。

始皇帝に残したもの

始皇帝しこうていかん非子ぴしの書を見て感銘を受け「この著者に会えるのなら、死んでも悔いはない」とまで言っています。

かん非子ぴし君主くんしゅの立ち振る舞いなどについて事細かに書かれていて、妻や側室のことにまで書かれています。

このかん非子ぴし始皇帝しこうていに与えた影響は歴史の中にはあまり出てきませんが、しんの規律を整えたという意味では大きな貢献だったと思います。

しかし、始皇帝しこうていにはかん非子ぴしの教えは届いても、後継者である胡亥こがいには届かなかったようで彼は享楽にふけり滅亡の原因を作っています。

法整備

李斯が最も活躍したのは天下統一後のことでした。

それまでの周王朝は各地に王族や臣下に封地を与え統治とうちさせました。(封建制ほうけんせい)

しかし、李斯は全国を郡と県にわけ中央から役人を派遣はけんさせ統治とうちさせます。(郡県制ぐんけんせい)

封建制ほうけんせいは王族などに権力を分散させましたが、郡県制ぐんけんせいは皇帝一人に権力を集中させるため春秋時代のように独立政権になることを許しませんでした。

皇帝による直接統治とうちによって権力の分散を防いでいます。

天下統一以前にもしんは県を配置させ統治とうちしましたが、李斯はいくつかの県の集団を郡としています。

その他にも李斯は、貨幣と度量衡どりょうこうの統一を行い経済を発展させようとしています。

弊害

李斯による法整備でしんは皇帝に権力を集中させ統治とうちを行ってきました。

しかし、いつの世も完璧な法というものは存在しません。すこしずつ弊害が出てきました。

それは刑罰が厳しすぎたのです。

とくに顕著に出たのが万里の長城などの労役です。

この労役は期日までに勤務地につかないと死刑になってしまうもので、陳勝ちんしょう広の乱は長雨で期日までに到着しないために起こりました。

この乱が引き金となり項羽こうう劉邦りゅうほうらによりしんは滅亡に向かってしまいます。

 

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