【キングダム】姚賈(ようか)を完全解説！史実でも韓非子と激突していた！

キングダム姚賈(ようか)　とは

姚賈ようかははじめ昌文君しょうぶんくんが趙に潜り込ませた間者として屯留とんりゅう編で登場しました。

まだ、大王派と呂不韋りょふい派で秦しん国内が分裂しているとき、趙の重臣・郭開かくかいの信任を得た姚賈ようかは

呂不韋りょふいの行動を事前に大王派に流し、クーデターを阻止することに大いに貢献しました。

呂不韋りょふい失脚後も趙にとどまり、動向を逐一秦しんに報告する役目を預かっています。

スパイ活動

趙に文官として潜入していた姚賈ようかはすぐさま、重臣・郭開かくかいに取り入るよう工作。

工作と大げさに言いましたがその中身はとてもシンプルです。

郭開かくかいの耳飾りを大げさにほめたりしてご機嫌をとっていただけです。

しかし、この単純ともいえる工作によって郭開かくかいとつながっていた呂不韋りょふいの情報をつかむことが出来ました。

裏切り

秦しん国のスパイとして趙に潜り込んでいる姚賈ようかですがかなり怪しい部分があります。

姚賈ようかは二重スパイの可能性が極めて高いのです。

その根拠となるのは邯鄲かんたんを守る長城の建設・宣安ぎあんでの李牧りぼくの動き

この二つを姚賈ようかは秦しんに知らせることはありませんでした。

宣安ぎあんでの李牧りぼくの動きは厳格に情報封鎖されていたこと、郭開かくかいに近い立場だったことから姚賈ようかが知らなくても無理はないと思いますが

邯鄲かんたんで暮らしていた姚賈ようかが知らないはずもありません。

姚賈ようかが秦しんに伝えるのを意図いと的に行わなかったのではないでしょうか。

キングダム姚賈(ようか)　史実

姚賈ようかは史記しきや戦国策せんごくさくなどの史実しじつにも登場した人物です。

彼は初めは趙国の臣下として楚そ国と三晋しん（趙・韓かん・魏ぎ）を結びつけ、秦しん国に対抗するための策を立てていました。

彼は各国の要人と接触し、連携を図るために活動していたのです。

しかし、秦しん国の策略さくりゃくにより、趙国から追われることになります。

追われた姚賈ようかは秦しん国に逃れ、秦しん王政（後の始皇帝しこうてい）に仕えることに、

ここからは姚賈ようかは秦しん国の謀臣ぼうしんとして活躍しました。

彼は楚そ国や燕国、趙国、魏ぎ国などの各国の要人に贈り物や賄賂わいろを送ることで、秦しん国との連携を妨げる活動を行います。

彼は各国の内部の争いや利害関係を利用し、秦しん国にとって都合の悪い連携や同盟どうめいを阻止するための策略さくりゃくをめぐらせました。

姚賈ようかの活躍は功績として認められ、秦しん王政から上卿の地位に取り立てられました。上卿は高位の役職であり、姚賈ようかは秦しん国の政治の中心にまで進出することに成功。

姚賈ようかの生涯は、政治的な転身や策略さくりゃくの応酬が織り交ざる複雑なものであり、彼の手腕や策略さくりゃくによって各国のバランスや連携が左右されたと言えます。

キングダム姚賈(ようか)　韓非子

姚賈ようかが史実しじつに名前が残ったの大きな理由は韓かん非子ぴしの存在です。

姚賈ようかは韓かん非子ぴしを投獄に追い込んだ張本人の一人なのです。

韓かん非子ぴしと同門だった李斯が投獄したと有名なのですが、姚賈ようかも片棒を担いでいたというのが史実しじつにもあります。

殺害

史実しじつでは韓かん非子ぴしが姚賈ようかを貶めようとした記述がされていますが、それが逆に韓かん非子ぴしの命を危険にすることとなりました。

韓かん非子ぴしは姚賈ようかを「魏ぎの門番の子であり、盗人であり、趙から追放された無能な交渉役であり、外交のための財貨を私的に利用した」と指摘しました。

政から問い質された姚賈ようかは、かつての偉人たちの例を引用して自身の立場を弁護しました。

呉ごの伍子胥ごししょが忠義者であるために諸侯しょこうが彼を臣下にしたいと言ったことを挙げました。そして自身が忠臣でないのならば、他国も彼を受け入れることはないだろう。

さらに、太公望たいこうぼうが追放されて身売りし、管仲かんちゅうが商人で下民で囚人だったこと、百里奚ひゃくりけいが乞食だったこと、そして晋しんの文公ぶんこうが中山国ちゅうざんこくの盗賊を用いて楚その成王せいおうに勝利したことを挙げ、これらの人物が賢君によって活用されて国を導いた例を示しました。

秦しん王政はこの回答を受けて姚賈ようかを引き続き登用しましたが、一方で韓かん非子ぴしは逐客令によって捕らえられ、自殺に追い込まれたとされています。

この出来事は李斯との共謀により、韓かん非子ぴしが死に至らされたという説も存在します。

このエピソードは、韓かん非子ぴしと姚賈ようかの対立やそれぞれの立場について示しています。韓かん非子ぴしは姚賈ようかの非を指摘し、その才能や道徳的な面を疑問視しましたが、姚賈ようかは過去の偉人たちの例を引き合いに出して自身の重要性を主張しました。

この出来事は、戦国時代末期の政治的な駆け引きや人物間の対立を理解する上で重要です。

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