【キングダム】王騎将軍(おうき)を徹底解説!史実の謎や信に渡した矛の意味

キングダムの王騎おうき将軍、おそらく作中でも屈指の人気キャラとして長年愛されてきました。

個人的には間違いなく作中で一番カッコいいキャラだと思います。

しん王政の曾祖父そうそふ昭王しょうおうの時代に将軍になり各地を転戦し功績を残します。

ある時からしんの怪鳥と呼ばれ他国からも恐れられる存在となりました

キングダム 王騎将軍 とは


王騎おうき将軍はしんの初代六代将軍の一人で「しんの怪鳥」と他国から呼ばれ恐れられていました。

口ぐせが「ココココ」や「ンォフゥ」などで最初は不気味な印象でしたが、物語が進むうちにカッコよさに振り切ったようなキャラになりました。

王騎おうき将軍がキングダムから消えて10年近くたってしまいましたが今でもキングダムでトップクラスの人気キャラとして君臨しています。

そういう僕はいつか王騎おうき将軍のスピンオフが出るのを待ち望んでいます。

強さ

しばらく戦場を離れていながら圧倒的な力を見せつけた王騎おうき将軍の姿に見惚れてしまった人もいるのではないでしょうか。

しかし、王騎おうき将軍の力はそれだけではもちろんありません。

将軍というからには軍を統率する力がもっとも大切です。

もちろん王騎おうき将軍の統率力もずば抜けています。

ただ一言将兵しょうへいに檄を飛ばすだけで、士気は天を突き新兵だろうが死を恐れず戦い始めます。

戦域全体を見渡す視野と、敵・味方の戦況せんきょうを把握し判断力を併せ持ったキングダムでまさしく最強の一人でした。

秦の怪鳥


王騎おうき将軍は「しんの怪鳥」と呼ばれていました。

なぜ敵から怪鳥と呼ばれていたかは作中では出てきませんが、怪鳥の意味は妖しいまたは不気味な鳥という意味です。

王騎おうきの口ぐせや単純の武力の強さからもきていると思いますが、それだけではないでしょう。

戦場全体を飛んでいるかのように把握する戦況せんきょう分析能力、どこからともなく現れる神出鬼没、戦場で敵を薙ぎ払う姿から来ているのではないでしょうか。

敵軍から王騎おうきの首をとれば50の城をとるより価値がある、と言わしめるほどの強さを戦場で見せつけていたのでしょう。

キングダム 王騎将軍 妻


王騎おうきには結婚した妻はいません。

しかし、婚約者はいました。

それはきょうという女性で幼少期から王騎おうきによって育てられたのです。

きょう王騎おうきに来たのは複雑な事情があります。

きょうは当時のしん王・昭王しょうおう(昭襄王しょうじょうおう)の子供で、本来であれば姫になるような女性でした。

しかし、きょうの母親は身分が低く命も危ういような状況。

そこで後宮ではなく、王騎おうきの邸宅で育成するようになったのです。

摎(きょう)

きょうは最初王騎おうきの屋敷で召使として育てられていましたが、いつしか王騎おうきの稽古をマネするようになり武芸ぶげいに目覚めます。

幼少期のきょう王騎おうきに提案します。

「100の城をとったら妻にしてほしい」とそれは約束というか、子供特有の戯れのようなものでした。

きょう非凡ひぼんな才能に王騎おうきも気づき、戦場にも出ていくようになります。

きょうは戦場に出ると女性とは到底思えないほど強く苛烈な戦いを行い武功を重ねていきます。

きょうが将軍となるのも時間の問題でトントン拍子に駆け上がっていきました。

数年で王騎おうきと肩を並べるしん六将の位に上り詰め城も次々と落としていきました。

100個まで残り1つ、最後となるのは馬陽ばようです。

しかし、この馬陽ばように展開したしん陣地じんち龐煖ほうけんが乗り込んできます。

きょうの強さをも風の噂で聞いた龐煖ほうけんきょうに戦いを挑みます。

悲劇が起こります。

約束まで残り一つに迫ったきょうは、戯れのような感じで乗り込んできた龐煖ほうけんの凶刃の前に倒れてしまいました。

キングダム 王騎将軍 信


馬陽ばようの戦いのあと、信は王騎おうきの屋敷を訪ねたのです。

信はこれまで今まで修行してきた武力だけで戦場に行っていましたが、大将軍という目標を掲げている以上

武力だけで到達できるものではありません。

信はそれを理解して王騎おうきのもとで大将軍になる修行をつけてもらいに訪ねたのです。

しかし、王騎おうきは信に直接指導することはなく崖から突き落とします。

信が転げ落ちた先には小さな集落があり、集落同士で戦争をしていました。

王騎おうきはその集落の戦争を終結させて来いと信に言ったのでした。


王騎おうき将軍の矛は異様な威圧感を放つほど大きく重たい代物です。

見た感じ敵を薙ぎ払うのに特化している形をしていて矛というよりも、薙刀や青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうのような形状をしています。

おそらくモチーフは青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうなのでしょう。

この王騎おうきの矛はかなり重たく信でさえも持つのがやっとの代物です。

こんな重い矛を王騎おうきは軽々と使いこなしていたと考えると、バケモノ的な腕力といえるでしょう。

王騎おうきの矛は馬陽ばようの戦いで倒れる間際、大将軍の見込みがあると思った信に渡されました。

王騎おうきの矛を受け取った信ですが、すぐに使うことはありません。

正確には使えなかったのです。

王騎おうきの矛の重さを信はコントロールすることが出来ず、長らく戦場で使うことはありませんでした。

しかし、趙のぎょうを攻めるときについに信は王騎おうきの矛を持ち戦場に飛び出していったのです。

愛馬


王騎おうき将軍が乗っていた愛馬あいばは凰(おう)といいます。

キングダムの16巻171話で名前が登場しました。

致命傷を受けた王騎おうきに代わって、信が凰の手綱を握って撤退しているシーンです。

撤退中の王騎おうきは信に話し始めます。

童信の分際でやるじゃありませんか。
私以外で凰を御すものを初めて見ましたよ。

・・・目を閉じて深呼吸です。凰は正に将軍の馬です。
あなたは今この将軍の馬に乗って走っているのです。

昌文君(しょうぶんくん)

王騎おうき昌文君しょうぶんくん昭王しょうおう(昭襄王しょうじょうおう)の時代にともに戦場をかけた間柄です。

王騎おうききょうが戦場の天幕で会話するシーンでも、昌文君しょうぶんくんはちゃっかりと同席しています。

きょうの気持ちを知っている身からすると昌文君しょうぶんくんは邪魔しているようにもみえますが・・・

昌文君しょうぶんくんは戦場を引退し文官へと転身しましたが、王騎おうきは戦場に出なくなってからも

常に兵士の調練を欠かさず再び戦場に戻ることを望んでいたように思えます。

笑い方

王騎といえば、「ココココ」とか「ンフフフ」といった笑い方が特徴です。

初期の王騎は不気味な存在として描かれていましたので、その名残ではないでしょうか。

王宮奪還編では竭氏に協力すると見せかけて、昌文君のニセの首を持ってきたりしましたが政の完全な見方ではありませんでした。

しかし、政に王として魅力を感じたことで政に仕えることを決めます。

キングダム 王騎将軍 側近と軍長

第一軍長・録嗚未(ろくおみ)

王騎おうき軍の中でも最高の攻撃力を誇ったのが第一軍長・録嗚未ろくおみの軍。

兵士の数も軍長の中でもっとも多い。

長らく王騎おうきのもとで戦場を駆け巡り、趙の三大天さんだいてん火龍かりゅう七師など他国の強敵と戦っています。

武力が高く、戦場ではいの一番に敵陣めがけて突撃し、自ら矛を振り見方を鼓舞します。

昭王しょうおう亡き後は王騎おうきとともに戦場に出ることはなくなりますが、馬陽ばようの戦いで再び戦場に舞い戻ります。

王騎おうき亡き後はとうの部下として戦っています。

第二軍長・隆国(りゅうこく)

録嗚未ろくおみとは違い王騎おうき軍の中でもっとも知力が高い。

馬陽ばようの戦いでは趙荘ちょうそうの本陣を突き止める活躍を見せ、蒙武もうぶから勧誘を受けるも即答で断っていました。

血の気が多い録嗚未ろくおみ鱗坊りんぼうとは違い、知略に富み冷静沈着な隆国りゅうこく王騎おうきにも信頼されている。

王騎おうきの死後に軍の統かつとうに任せていましたが、隆国りゅうこくを後見人にしています。

王騎おうきの死後はとう参謀さんぼうとして活躍中。

第三軍長・鱗坊(りんぼう)

王騎おうき軍一の煽りスキルの持ち主・鱗坊りんぼう

馬陽ばようの戦いでは相対した肥満体形の渉孟しょうもうに対して、

やはり豚語は何を言っているのか理解できぬな

と持ち前の煽りスキルを初披露、渉孟しょうもうは激怒していました。

しかし、激昂げきこうした渉孟しょうもうに苦戦してしまいます。

情に厚く王騎おうきの死を聞いた際は部下の目の前でうなだれて泣いていました。

合従軍がっしょうぐん編でとうの部下として参戦していましたが、白麗はくれいの矢を受けて絶命してしまいます。

第四軍長・干央(かんおう)

王騎おうき軍の中で抜群の突破力を誇るが、融通が利かない。

馬陽ばようの戦いで、一人で夜襲に来た龐煖ほうけんに素早く反応し龐煖ほうけんを倒したものに褒美を与えると宣言した。

干央かんおう自身も龐煖ほうけんを討とうとするも後から駆け付けた万極まんごくによって妨害される。

万極まんごくに不覚をとってしまい負傷してしまった。

王騎おうき亡き後はとうのもとで将軍として活躍する。

第五軍長・同金(どうきん)

王騎おうき軍一のコワモテ。

馬陽ばようの戦いで敵軍本陣突入を命じられた蒙武もうぶに預けられた。

王騎おうきの死を知らされた時には鱗坊りんぼうと同じく、部下の前で人目をはばからずに号泣した。

合従軍がっしょうぐん編で臨武君りんぶくんの圧倒的な武力の前に戦死。

副官・謄(とう)


とう王騎おうきの登場とともに副官として登場しました。

成蟜せいきょうの一回目の反乱・王宮奪還編では、王騎おうきの命令を聞かない変なヒゲのやつだなと思っていましたが、

戦場に出るとそれは一変します。

それはとびぬけた武力でした。

しんで武力で名を挙げていた蒙武もうぶよりも強く、趙軍を次々と葬っていきます。

そして武神・龐煖ほうけんの一撃すら止めてしまうのですから、馬陽ばようの戦いで王騎おうきを除くと一番強いのはとうだったかもしれません。

王騎おうきの死ぬ間際に軍のことを任されたとうは顔こそ平然としていましたが、握られた手は血がにじみ出るほど怒りに震えていました。

長年、王騎おうきの横で副官として過ごしたとうにとってとても耐えがたい状況だったのです。

キングダム 王騎将軍 史実


王騎おうき将軍は史実しじつでも実在しています。

しかし、麃公ひょうこうとうもほとんど記録がないのですが王騎おうき将軍はそれ以上に記録がない人物です。

前246年、しん王政が即位すると、蒙驁もうごう麃公ひょうこうらと共に将軍に任じられる。

前244年、蒙鷔がかんの13城を攻めとるも、同年に死亡

以上が王騎おうきに関する記述のすべてです。ホントに王騎おうきに関してはこれだけしかなく蒙驁もうごうのほうが活躍してるのが違和感がすごいです。

しかも、昭王しょうおうのころからの将軍だったのはキングダムのオリジナルで実際はしん王政の時に将軍になっています。

実は同じ六将の王齕おうこつと同一人物という説が存在します。

キングダムでも王齕おうこつの話はほとんど出てこなかったので、同一人物説が採用されたのでしょう。

キングダム 王騎将軍 最後・死亡シーン


王騎おうき将軍は昭王しょうおうが死亡した後、情熱を失い戦から身を引きます。

しかし、若年で即位したしん王・政に興味を持ち戦場に返り咲くことを決意します。

復帰戦第一の相手は趙でした。

まだこの時無名だった李牧りぼくと相対することになります。

李牧りぼく策略さくりゃくによって徐々に王騎おうきが追い詰められていくように見えましたが、王騎おうきが趙の本陣を攻撃することに成功します。

誰に殺された

戦いは王騎おうきと敵将・龐煖ほうけんの一騎打ちに突入します。

龐煖ほうけんと互角以上に戦う王騎おうきでしたが、弓矢によって虚を突かれ龐煖ほうけんに致命傷を受けてしまいます。

とうなどの活躍によってその場での絶命こそ免れたものの、王騎おうきはその戦場で騎乗したまま命燃え尽きてしまいます。

後のことをとうや信に託し、大将軍の威光を保ちつつ最後は静かに息を引き取りました。

近くにいた将兵しょうへいはすべて王騎おうきの死を悲しみ、涙のあまり顔を上げることができませんでした。

キングダムの全シーンで一番記憶に残っている場面です。

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