キングダム｜江春(こうしゅん)は井蘭車と何が違うのか？性能や隠し機能がスゴイ！

桓騎かんき軍はご存知の通り配下の兵が野盗出身という異色の経歴を持っています。

そのため桓騎かんき軍が得意とするのは野戦や桓騎かんきの頭脳を駆使した奇策です。

今まで桓騎かんきの奇策によって函谷関かんこくかんは守られ黒羊こくようで呉ご慶を倒し扈輒こちょうも兵数が不利ながら勝利しました。

逆に桓騎かんき軍が不慣れとするのは攻城戦です。

攻城戦は正攻法で戦うしかなく桓騎かんきの奇策を使用しにくいのです。

桓騎かんきももちろんこのことを理解しており、そのため氾善はんぜんに攻城兵器を建造させていました。

それが紅春こうしゅんです。

紅春こうしゅんはバージョンアップを重ねているようで現在は7代目となっています。

紅春(こうしゅん)とは

『キングダム』(C)原 泰久/集英社

紅春こうしゅんは桓騎かんき軍所属の自称発明家である氾善はんぜんが発明した攻城兵器です。

紅春こうしゅんは敵の城壁に取りついて中の階段を駆け上がり城壁の守備兵を直接攻撃することできます。

紅春こうしゅん下部には台のようなものが取り付けられていて城壁に取りつくためには、牛や人力で引っ張る必要があり普通の平地戦とは違い労力がかかります。

しかし、これは攻城兵器全般に言えることで要塞化していたキングダムの時代の城を落とすには、このような兵器が必要不可欠だったわけです。

紅春こうしゅんによって白兵戦に持ち込んだ後は城壁にいる兵を倒し城門を開けることができれば、そこから騎馬兵が投入します。

ここまでくれば攻撃側の勝利が濃厚となります。

守備側もそうはさせじと、城壁から岩を投げて壊そうとしたり火矢を射って燃やそうとします。

攻撃側はそれを見越してあらかじめ弓兵で城壁の兵を削ったり、燃えにくくするために土を塗ったりして対策を講じます。

当時の攻城戦はそれは壮絶なもので、攻撃側ははしごで城壁に上ろうとしたり衝車で城門を破壊しようとしたり投石車で石をぶつけたりしています。

守備側は上ってくる兵に石や熱湯はたまた熱して溶かした金属まで落として戦いました。

この攻城戦が変わるのは火薬が実用化された宋の時代まで進まなければなりません。

井蘭車との違いとは

『キングダム』(C)原 泰久/集英社

キングダムでは井蘭車せいらんしゃが度々登場しますが、紅春こうしゅんとは見た目が全然違っています。

まず見た目の安定あんてい感が全然違いますね。紅春こうしゅんは動くときふらふらしていて倒れそうですね。

そして見るからに紅春こうしゅんは細いというか上が大きくて下が小さいというバランスが悪い構造をしています。

そして井蘭車せいらんしゃは城壁に移る際に橋のようなものを伝って兵士が移動しますが、紅春こうしゅんは城壁にぶつけるように密接しフタのようなものあき兵士が飛び出します。

そのままフタが橋代わりとなり兵士はそこを渡り城兵と戦うことになります。

紅春の性能

『キングダム』(C)原 泰久/集英社

見た目はふらふらと安定あんてい感に欠けるような紅春こうしゅんですが、それを補って余りある性能とまだ見せていない隠し機能があります。

紅春こうしゅんは分解・再組み立てが可能な構造になっているようで、荷車に乗せて輸送することが可能になっています。

そのため現地での組み立てが可能で直前まで敵に視認される危険性も低くなっています。

守備兵からしたら攻城兵器は是が非でも破壊したいところでしょうからこの見つからないという特徴は重要になってきます。

紅春の隠し機能

『キングダム』(C)原 泰久/集英社

紅春こうしゅんを作った氾善はんぜんは、紅春こうしゅんはどんな高さの城でも攻略できると豪語しています。

普通の井蘭車せいらんしゃは高さは固定されており、函谷関かんこくかんのように高い城壁を持つ城にはそれ以上の高さを持つ井蘭車せいらんしゃが必要になります。

だからこそ高い城壁を持つ函谷関かんこくかんは難攻不落なんこうふらくと呼ばれたわけです。

紅春こうしゅんは部品ごとに分解して組み立てることが可能です。

それであれば部品をつぎ足しして高さの調整ができるのではないでしょうか。

だからこそ氾善はんぜんはどんな高さでも攻略できると確信しているわけです。

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