【キングダム】太后(たいこう)を完全解説！嫪毐(ろうあい)との隠し子も実在していた？

キングダム太后(たいこう)　とは

政の実母で後宮の主。政の父・子楚そが秦しん王になった際に皇后となり、政が王となった時太后たいこうとなります。

年を取りながらも太后たいこうの色香は衰えることは知らず、

政の母親でありながら、愛情はなく呂不韋りょふいと協力して政を王位から退けようと画策。

父・子楚そは呂不韋りょふいの愛妾だった太后たいこうを気に入り妃に迎えました。

しかし、子楚そはすでにおらず体を持て余した太后たいこうは欲望に誘われ許されざる行動を起こすことになります。

史実でも実在

太后たいこうは史実しじつでももちろん登場しており趙姫ちょうきとして知られています。

これは趙出身だったので趙姫ちょうきと呼ばれたようです。

史実しじつでも呂不韋りょふいの愛妾で子楚そ(後の荘襄王そうじょうおう)に懇願こんがんされて妃としたとされています。

史実しじつでも色欲が強いとされていてそれが晩年に大きな事件の起こすことになります。

キングダム太后(たいこう)　過去

太后たいこうは趙にいたとき”邯鄲かんたんの宝石”と呼ばれるほどの美貌を持っていましたが、

子楚その妃となったことで人生は激変します。

普通、王族の妃となれば幸せな人生が待っていると考えてしまうのですが、太后たいこうの場合は違いました。

子楚そは王族とはいえ趙で人質ひとじちの立場であり、呂不韋りょふいの援助なくしては暮らしもままならぬほど困窮しております。

子楚その父・安国君は子供が20人以上おり子楚そが王位を継ぐ可能性はほとんどなかったのです。

呂不韋

王位を継ぐ可能性がほとんどなかった子楚そに目をかけたのが呂不韋りょふいです。

韓かんの大商人だった呂不韋りょふいは私財のほとんどを子楚そにつぎ込みました。

呂不韋りょふいには勝算がありました。

子楚その父・安国君の寵愛ちょうあいを受けていた華陽かよう夫人には子供がいなかったのです。

呂不韋りょふいはこの可能性に全財産を賭けます。

政の父・子楚

呂不韋りょふいの支援を受けた子楚その生活は一変します。

今まで秦しんからの仕送りはほとんどなく日々の生活に困るほどでしたが、

屋敷は新しくされ、趙の有力者と交友関係を持たせました。

このときに太后たいこうは子楚その妃になったとされています。

呂不韋りょふいは今度華陽かよう夫人と接近して、子がいない華陽かよう夫人に子楚そを養子とすることを進めます。

子がいなかった華陽かよう夫人はこの話を承諾し、安国君に太子を子楚そに変更させるように哀願。

こうして子楚そは人質ひとじちで秦しんの捨て駒と扱われた状況から脱出しました。

趙での生活

子楚そに嫁いだ太后たいこうははじめは安定あんていしていたでしょう。

子楚そが太子となったのに喜んだかもしれません。

しかし、秦しんが趙に攻め込んだことで状況は一変します。

身の危険と感じた呂不韋りょふいは子楚そとともに趙を脱出し秦しんに向かいました。

しかし、太后たいこうと生まれたばかりの政は連れていかれず匿われただけでした。

太后たいこうと政は敵地のど真ん中で置き去りにされたこの時の心境は計り知れません。

いつ殺されるかもしれない状況で太后たいこうと政の精神は蝕まれ病んでいくことになります。

死別

昭王しょうおう(昭襄王しょうじょうおう)が崩御ほうぎょし安国君は王に、子楚そも正式に太子となりました。

そのため太后たいこうと政は趙から秦しんへ丁重に送り返されることとなります。

しかし、安国君は即位からなんと3日で崩御ほうぎょ、太后たいこうの夫の子楚そもわずか3年で崩御ほうぎょしてしまいました。

政が王位に即位するも太后たいこうの闇が晴れることはありません。

キングダム太后(たいこう)　嫪毐(ろうあい)

子楚そをなくした太后たいこうですが、色欲はとどまることを知らず

丞相じょうしょうの呂不韋りょふいを後宮に招き入れ、寝室を同じくします。

これは許されざる行為でもし発覚すればよくて丞相じょうしょうを解任。

死罪もあり得ます。

そこで呂不韋りょふいは代わりとして嫪毐ろうあいを宦官かんがんに変装させ、太后たいこうのもとへ送り込みます。

太后たいこうは嫪毐ろうあいをいたく気に入り爵位まで与える始末です。

隠し子

太后たいこうと嫪毐ろうあいの関係は極端な話、バレなければ問題がありません。

しかし、ここで大きな事件が起きます。

太后たいこうが妊娠してしまったのです。

妊娠してしまうと少なからず、発覚の可能性が高まってしまい危険です。

それでも太后たいこうは出産を決意します。

キングダム太后(たいこう)　毐国(あいこく)

出産を終えた太后たいこうは太原たいげんに居を移して、太原たいげん一帯を毐国あいこくとすると宣言しました。

このことで王宮は動揺を見せますが、まだまだ少数勢力と侮っていた向きもありそのままにされます。

しかし、その裏で太后たいこうはひそかに楚そと密約を交わし、楚そは秦しんに侵攻しんこうしてきました。

反乱

政が成人する儀式・加冠かかんの儀でひそかに毐国あいこくは咸陽かんように向けて進軍し反乱を起こしていました。

しかし、これは太后たいこうの狙いではなく呂不韋りょふいが裏から操り自分の手を汚さず政を始末する目論見だったのです。

呂不韋りょふいは秦しん王のになることを狙っており、毐国あいこくに政を討たせれば王位が転がり込んでくると思ったのです。

呂不韋りょふいの指示により、函谷関かんこくかんを損害なく突破した毐国あいこく軍は咸陽かんように迫ります。

咸陽かんように侵入した毐国あいこく軍に対して、信は蕞さいの兵一万を率いて救援に駆け付けます。

信によって咸陽かんよう内の毐国あいこく軍は壊滅しますが、休む暇なく場外の毐国あいこく軍・戎藋公じゅうてきこうに向けて踵を返す。

毐国あいこく軍と対峙たいじする中思いもよらぬ救援が駆け付けます。

それは昌平君しょうへいくんでした。

昌平君しょうへいくんは呂不韋りょふいの配下でありましたが、裏切り政に仕えることを望みました。

戦場に出た昌平君しょうへいくんは蒙武もうぶ並みに強く毐国あいこく軍と要請ようせいをうけた戎藋公じゅうてきこうを蹴散らしました。

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