キングダムに出てくる王翦、常に仮面をかぶっていて登場時から得体のしれない指揮官として描かれていました。
王翦の戦略は麃公を代表するような本能型の将軍ではなく、完全に知略型の将軍です。
勝てない戦には興味がないといったり、無駄を排除し合理性をもって戦略を練っています。
王翦は史実に登場する将軍なのですが、今回は先回りして彼の最期の瞬間・死亡するところを予想していきたいと思います。
目次
キングダム 王翦(おうせん) 人物像
王翦のキングダムでの初出は19巻、蒙驁の副将として桓騎とともに登場しました。
王翦は秦の六将に匹敵するといわれていて、歴戦の猛将である廉頗からも一定の評価を得ています。
性格は冷静沈着で戦場であっても取り乱すことはありません。戦略も個人の武力に頼ることは少なく兵糧攻めや伏兵を行う場面が数多くあります。
また、元六将である秦の怪鳥・王騎と親戚関係でもあります。
子供には王賁がいますが、一般的な親子関係とは程遠くあまり会話をする描写もありません。
史実でも王翦の活躍は突出しており、王翦の活躍無くして政の天下統一は果たせなかったことでしょう。
王翦を戦国時代で最強の将軍と呼ぶ人も少なくありません。
裏切る可能性
王翦は高い能力の反面、反乱のうわさが絶えない人物でもあります。
これが顕著に出たのが、李牧と直接対峙したシーンです。
なんと王翦は「共に国を作ろう」と提案しています!
これが秦国本部に知れれば反乱分子として処刑されてもおかしくありません。
一体この時のセリフが後々どう影響してくるか気になるところです。
しかし王翦が秦国を裏切ることはないでしょう。
キングダムの大筋は史実に沿って描かれているので、王翦が裏切ることはありえないと思います。
史実での王翦は最後まで秦のために戦っていますからね。
キングダム 王翦(おうせん) 史実
史実における王翦は始皇帝である政の天下統一に必要不可欠な将軍で最も功績のある人物でもあります。
キングダムでも趙攻略の総大将として秦軍をまとめており、より大きな局面で戦場を支配しています。
それは戦術という枠組みとは違い戦略的に軍を統率し勝利のため思考を巡らせています。
王翦の活躍はおよそ100年後に書かれた史記のなかで白起王翦列伝の中で主に書かれています。
この列伝から王翦の功績を振り返ってみましょう。
趙攻略戦
王翦の最初の功績は趙の平定です。
戦国の六国で最初に滅亡したのが趙ですが、この時の王翦の活躍はまさに歴史に残るものとなっています。
趙の重要拠点鄴をはじめとする9城を落としています。
その後も桓騎の活躍で宣安や平陽を落としこの時趙兵10万が死亡しています。
しかし、このときが王翦にとって生涯最大の苦難だったように思えます。
後がない趙は総大将に李牧を迎え反撃に転じます。
李牧の才知によって桓騎は討たれ領土も取り返されています。
結局、李牧は秦側の計略によって処刑されてしまいますがこの計略が王翦の性格を物語っているように思えます。
趙のほぼ全軍を握っていた李牧に趙王は不信感を抱いていたことでしょう。
後世の人間にとって李牧の処刑は最悪の手段で、この後すぐ趙は滅ぶのを知っています。
しかし、当事者である趙王は疑心暗鬼になって当然です。
李牧がもし反乱を企てたら趙は完全に乗っ取られてしまうわけで、その可能性はゼロではないからですね。
イトウ カイヂ
燕攻略戦
趙を滅ぼした秦が次の目標としたのは燕です。
燕は趙の東側、斉の北側に位置する国で、現在では北京があります。
現在では世界有数の都市・北京ですが当時の燕は国力もそこまで強くありませんでした。
王翦も燕に関しては特に苦戦した様子もなく易水で燕を破ると翌年には、子の王賁とともに燕の都・薊を落とし平定しています。
燕王・喜はさらに東の遼東に逃げ込みましたが、数年後に捕らえられています。
王翦が燕討伐に軍を挙げてから薊を落とすまでわずか2年足らずで達成しています。
趙を平定するのに8年かかっていたことを考えると驚異的なスピードです。
国力が低く李牧のような名将がいなかったことも大きな原因ですが、籠城戦ではなく野戦をしたのが大きな敗因だと思います。
邯鄲から易水(現在の易県)までは350キロあり、これは東京から名古屋と同じくらいの距離です。
馬が一日に移動できる距離が最大50キロらしいので、移動だけで7日かかります。
これだけ距離があると兵隊を養う食料を運ぶだけでものすごい労力がかかります。
なので、秦にとって持久戦になると苦しくなるのは明白、燕が生き延びるには持久戦しかなかったように思えます。
イトウ カイヂ
楚攻略
燕攻略の後、引退していた王翦ですが、楚攻略に李信・蒙恬が失敗したのを機に再び軍の指揮を執ることになります。
この際、王翦が率いた軍の数は60万、秦軍の大多数を王翦が指揮することになります。
これだけの軍の指揮を預けられた王翦は始皇帝から警戒されて当然なのですが、王翦は謀反の意志がないことを証明するため楚攻略がなった際に土地をもらうように願い出ています。
それも一度や二度ではなく何度も何度も。
あまりにも王翦が土地の催促をするので部下から注意されるほどでした。
しかし、これは始皇帝から謀反の疑いをかけられないようにするため土地欲しさに戦争をしていると思わせるためでした。
楚に入った王翦はすぐさま攻撃に移るのかと思えば、砦を築いて防戦一方の戦いを演じます。
王翦の作った砦に楚軍も大苦戦をして退却を始めますが、この時を王翦は待ち望んでいました。
退却する楚軍の後ろをついた王翦軍は敵を壊滅します。
このときの主力が楚の主力でしょうからこの戦いで楚の滅亡は決定づけられたことでしょう。
結局、王翦は翌年に楚を滅ぼしています。
イトウ カイヂ
キングダム 王翦(おうせん) 死亡
慎重な性格で負け戦をしない王翦ですが、戦場にいる以上死亡のリスクはつきものです。
圧倒的な強さを誇った、王騎や龐煖も戦死していることから王翦が戦死しないとは限りません。
史実を参考に王翦の最期を予想していきたいと思います。
史実での最後
史実で王翦が最後に参加した戦いは、楚との戦いです。
この戦いはもともと、李信と蒙恬が20万人を動員して楚に攻め入りましたが伏兵にあい壊滅させられています。
その後、今度は王翦と蒙武が60万人を動員して楚を攻めています。
この戦いは王翦の勝利、そして秦の天下統一を決定づけるものとなりました。
その後の王翦は戦場に出た記録がないので、王翦は戦死することはありませんでした。
また、王翦はここから史実からも退場してしまいます。
きっと寿命を全うすることができたことでしょう。
キングダムでの最後
キングダムは史実に基づいて進行していることから、王翦が戦死することはないでしょう。
また、キングダムがどこで完結するかわかりませんが、もし天下統一後まで完結しないとしたら王翦が病死した展開が描かれるかもしれません。
しかし、いまの連載ペースのまま天下統一までかいたら作者の年齢は60歳を超えてしまうと思います(笑)
今現在書かれている趙との戦いが終わったところで完結されることも十分に考えられます。
そうなると王翦の死亡は書かれることなく終わりとなるでしょう。
個人的には「国を作ろう」といった王翦の言葉がどこで回収されるのか、かなり楽しみにしています。
この伏線が未回収とならないように原先生にはお願いしたいと思います。
キングダム 王翦(おうせん) 最強
王翦は秦の天下統一に多大な功績を残しました。
特にその攻略は王翦無くしては成しがたかったことでしょう。
ここまでの功績から王翦は戦国時代最強の将軍ではないとも言われています。
史書の評価
ここで史記を記した司馬遷の王翦への評価を紹介します。
王翦為秦將,夷六國,當是時,翦為宿將,始皇師之,然不能輔秦建德,固其根本,偷合取容,以至筊身。及孫王離為項羽所虜,不亦宜乎!
簡単に訳しますね。
王翦は秦の将軍で6国を討伐した。しかし、始皇帝に対して建国の際に徳を積ませることができず地盤を固められずそのため子孫の王離は項羽に負けてしまった。
司馬遷は6国を滅ぼした功績には触れていません。
むしろ6国の滅ぼし方もしくはその後の統治の仕方を問題視しているように思います。
特に楚の項燕将軍を倒し自害させてしまったのが悪かったようにも受け取れます。
秦滅亡の際にはこの項燕将軍の子孫・項羽が秦を滅亡させていますからね。
そのため楚から恨みを買い子孫の王離が殺されてしまったということでしょう。
個人的評価
王翦はよく白起や李牧とあわせて名将とされています。
このなかで李牧とは直接戦っていますので比較がしやすいです。
といっても王翦と李牧の戦いが詳細に書かれているわけではないので想像になるわけですが。
結局、王翦と李牧の戦いでは決着がついていません。もしかしたら大きな戦いにすらなっていなかったのかもしれません。
王翦の行動を考えると李牧を倒すより、離間の策で李牧を趙王から殺させるほうが簡単だったことでしょう。
趙王に疑いをもたれた李牧と、楚攻略の時に大軍を預かりながらも始皇帝から疑いをもたれなかった王翦
ここがやはり決定的な違いだと思います。
戦術面において両者は比較できませんが、戦略面においては王翦のほうが優れていると考えています。
ただし、王翦の慎重な性格がむやみに李牧と戦うことはせず、策によって李牧を葬ったのは言うまでもありません。
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イトウ カイヂ