傅抵って史実ではどんな人物？実在した人物だったのか？

大人気漫画”キングダム”で絶対的な人気を誇る李牧りぼくの傍らに傅抵ふていという人物がいます。

小柄な風貌とは対照的に、2本の太刀を操り秦しん軍を苦戦させるような力を持っています。

それで傅抵ふていのことが気になり実在した人物だったのか調べてみると、

なんと、実在の人物だそうです。
（ちなみにカイネは架空の人物でした・・・・）

なので今回は史実しじつにある傅抵ふていのことを調べてみました。

歴史書・史記に書かれた傅抵

中国の春秋戦国時代の歴史が書かれた史記しきによると、傅抵ふていについて以下の記述がありました。

五年，傅抵ふてい將，居平邑へいゆう
(趙ちょう・悼襄とうじょう王の即位5年に傅抵ふていを将軍に任じ平邑へいゆうを任せる)

はい、歴史書における傅抵ふていの記述は以上です！

・・・・いやいやいや、ホントにこれだけなんです……

マジでこれ以前にもこれ以降にも”傅抵ふてい”って文字は出てこないんです。

他国の将軍を倒したとか、城を落としたとか活躍どころか何をしたかもわかっていません。

ただわかっているのは将軍になって平邑へいゆうという場所にいたということだけです。

傅抵と李牧の史実での関係は？

キングダムでは李牧りぼくの側近そっきんとして振舞っている傅抵ふていですが史実しじつではどうでしょうか？
ただ傅抵ふていに関する史実しじつがないに等しいのでここは少ない情報から推測してみましょう。

まず傅抵ふていが赴任した平邑へいゆうは斉の国境付近にあります。
この時が西暦でいうと紀元前240年です。

この年の前後の李牧りぼくの記録を見ると、3年前の紀元前243年に燕をを攻めています。

その後は紀元前234年に幽繆ゆうぼく王によって大将軍に任命され秦しんからの防衛を託されています。

史実しじつの上では傅抵ふていと李牧りぼくは一切関係がないように見えますね。

李牧りぼくは騎馬民族、燕、秦しんと激戦区にいますが、傅抵ふていは斉の国境付近です。

といっても李牧りぼくにも空白期間がありますので、実際には関係があったのかもしれませんが。

最期に

傅抵ふていは史実しじつに登場した実在の人物でしたが、何をしたのかは一切書かれていませんでした。

もっとも、史記しきは歴史書なのでかなり簡略化されていますし、キングダムの時代から200年後ぐらいに書かれたものなので詳細なことは分かっていなかったのでしょう。

李牧りぼくとは戦場も違うし関係があったかもわかりません。

なので、キングダムの傅抵ふていは実際ほとんど架空の人物に近いということですね。

ここは驚くほど少ない傅抵ふていに関する記述から、漫画の傅抵ふていを想像したキングダムの作者原泰久はらやすひさ先生を素直にすごいと思います。

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