【キングダム】蒙恬(もうてん)の死亡・最期は天下統一後に処刑！蒙毅や一族も殺される！

爽やかでイケメンキャラの蒙恬もうてんは始皇帝しこうていの天下統一や統一後の異民族いみんぞく討伐に功績を挙げた実在の名将めいしょうです。

蒙恬もうてん自身だけでなく祖父・蒙驁もうごう、父・蒙武もうぶも将軍として功績があり弟・蒙毅もうきも内政面で活躍しています。

王翦おうせん・王賁おうほんの王家と同じく蒙家もまた秦しんの名家として知られています。

しかし、王家の子孫はこの後も歴史に登場しますが蒙家は蒙恬もうてん・蒙毅もうき以降ぱったりと姿を消しています。

その理由は蒙恬もうてん・蒙毅もうきの死亡した理由に深くかかわっていました。

天下統一後に国境警備に配属

 

斉せいを打ち破ったのは李信りしんと王賁おうほんそして蒙恬もうてんでした。

蒙恬もうてんは天下統一後、異民族いみんぞくである匈奴きょうどと戦い続けます。

万里の長城の北側にあるとされるオルドス地方を30万の軍勢で攻めると、匈奴きょうどの兵を敗走はいそうさせます。

その後、匈奴きょうど防衛のための国境警備を任されると同時に万里の長城の建設にもたずさわることになります。

同時期には始皇帝しこうていの後継者最有力候補であった長男・扶蘇ふそが同様に国境警備に命じられています。

始皇帝の死

始皇帝しこうていは自らの権威を天下に示すため各地を巡行しています。

その巡行中ついに始皇帝しこうていは亡くなってしまいます。

始皇帝しこうていは死の間際側近そっきんたちと末子の胡亥こがいを呼び、後継者を扶蘇ふそにして葬儀の喪主をさせるように後を託します。

通常であればこのまま扶蘇ふそが即位して2代目皇帝になるはずでした。

しかし、始皇帝しこうていの死はまだこの時側近そっきんと胡亥こがいしか知らない状態を利用し権力を得ようとした人物がいます。

それが歴史に残る宦官かんがん・趙ちょう高です。

天下の大悪党の宦官・趙高

李斯は秦しんの天下統一後、法整備に多大な活躍を見せた名臣でしたが権力欲が強かったといわれています。

扶蘇ふそが皇帝になった場合、側近そっきんとなるのは今までそばにいた蒙恬もうてんでしょう。

始めは趙ちょう高の言葉を拒絶していた李斯でしたが、結局はこの趙ちょう高の言葉通りに胡亥こがいを皇帝にするように協力します。

そして、胡亥こがいを皇帝にした場合長男である扶蘇ふそが脅威になることは明らかでした。

扶蘇ふそは国境警備の名目めいもくで何十万もの軍勢を与えられ配下には天下統一の功臣蒙恬もうてんを擁していました。

趙高が皇帝の名前で蒙恬を処刑させる

 

蒙恬もうてんは詔が本物かどうか確かめるべきと扶蘇ふそに主張しましたが、扶蘇ふそはそのまま自害してしまいます。

蒙恬もうてんは自害こそしなかったものの牢屋につながれてしまいます。

蒙恬もうてんは始皇帝しこうていが撤回の詔を届けてくると思っていたのかもしれませんが、始皇帝しこうていはこの時すでに死んでおり実権は蒙恬もうてんを憎んでいた趙ちょう高が握っていたため蒙恬もうてんの命運は既に尽きていました。

扶蘇ふそがいなくなった胡亥こがいは二世皇帝となり政務をすることなく趙ちょう高の思いのままに政治を行います。

その後改めて自害せよとの詔が届き蒙恬もうてんは毒をあおって自殺してしまいます。

蒙毅やほかの一族も処刑

始皇帝しこうてい存命中、蒙恬もうてんは異民族いみんぞく討伐などで軍事で活躍していました。

一方、蒙恬もうてんの弟・蒙毅もうきも始皇帝しこうていから信任されており常にそばに仕えていました。

しかし、肝心の始皇帝しこうてい崩御ほうぎょの時には山川の神に祈りをささげていたのでそばにいなかったのです。

もし、蒙毅もうきがいれば扶蘇ふそが皇帝になって歴史は変わっていたのかもしれませんが、今になって思えばここが分岐点だったことでしょう。

蒙恬もうてんを自殺させた趙ちょう高は自身に不平不満を持つ人物を処刑し始めます。

そこには蒙毅もうきを含む蒙一族や李斯も趙ちょう高によって処刑されてしまいます。

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