許褚(きょちょ)ってこんな人!曹操から虎痴と呼ばれながらも愛された豪傑!

許褚ってどんな人?武勇と力量も人並み外れた曹操のボディーガード

許褚きょちょ、字は仲康ちゅうこう

身長は八尺(約185cm)以上あり、腰回りが十囲(約116cm)もあるという巨漢で、その容貌は雄々しく毅然としており、人並み外れた武勇と力量を備えていました。某格闘ゲームでは丸っこく可愛い癒し系となっており、魏の癒しキャラとしてのポジションを得ているとか?

虎痴こち」の異名を持ち、その由来は「虎のように猛々しいが、ボーッとしている(=痴)」さまからのようです。天下の賞賛を浴びた際、この名が本名だと思い込んだ者もいたと言われています。

曹操そうそうに仕え、暗殺を防いだり、馬超ばちょうの襲撃から曹操を逃れさせたりと、何度も命の危機を救っており、戦場でも活躍し、曹操に忠実だったので、厚遇を受けて将軍にまで出世しています。

「我が樊噲はんかい (高祖こうそ劉邦りゅうほうに仕えた名将、鴻門こうもんの会で劉邦の危地を救う)である」と曹操に褒め讃えられた許褚は、どのような武将だったのでしょうか?

若かりし頃の様々な逸話


許褚は若かりし頃から、様々な逸話が残っています。自分の村に黄巾賊こうきんぞくが攻め込んで来た際、村の若者と一族数千家を集め、砦を築いて賊の侵略を防ぎます。

ある時、汝南じょなんの賊が一万の兵を繰り出して、砦を攻撃してきます。許褚の軍勢は数が少なかったので、奮戦しましたがやがて皆が疲労困憊してしまいます。すると許褚は砦に籠もった男女に命じ、湯飲みほどの大きさの石を集めさせ、砦の四隅に置かせ、賊が押しよせてくると、許褚が石を投げつけます。

その石をくらった者は何と、みな無惨に体を打ち砕かれてしまうのです。そのため、賊たちは恐れて砦に近づかなくなりました。許褚の投擲は、大砲の一撃のような威力を持っていたのでした。恐ろしい怪力とコントロールですね。

ぐわわわあああああ!!!い、岩がとんでくるるるううう!!!!

その後、追い払っても追い払っても次々とやってくる黄巾賊。状況が膠着し、籠城したために食糧不足に陥ってしまいます。そこで許褚は賊に和睦を申し入れ、手持ちの牛と引き換えに食糧を交換することにしました。

賊は砦までやって来て牛を受け取りましたが、牛はすぐに逃げ出して、砦に戻ってきてしまいました。そのため、許褚は片腕で牛の尻尾を掴んで賊の陣営の方へと引きずっていきます。

それを見た賊達は仰天しました、何と片手で嫌がる牛を引きずってくるではありませんか。その許褚の怪力を見て、牛を受け取る勇気もなくなり、逃げてしまいます。

大体牛の体重が600kgくらいだとして、嫌がっているので反対方向へ抵抗する力も加わっている、それを片手で引きずるんですから、末恐ろしいパワーですね。

この評判が周辺の地域に広まり、みなが許褚を怖れ、はばかるようになったため、許褚の砦は安全になったのでした。

あいつはやべぇっっ!!マジハンパねぇ!!

曹操に愛された最強のボディーガード


やがて曹操が汝南や淮水わいすいを攻略すると、許褚は軍勢を引きつれて曹操に帰順します。すると曹操は、許褚の勇壮さに感心し「わが樊噲である」と言って喜びました。

曹操はすぐに許褚を都尉に任命し、宿直警護の役に命じました。そして許褚に従ってきた者たちを、みな虎士(近衛兵)にしています。こうして許褚は、曹操に会ったその日にいきなり親衛隊の隊長に就任したのでした。

演義では、捕らえた黄巾賊の総大将、何儀かぎをめぐって、曹操軍の典韋てんいと一騎討ちをし、偽退却の落とし穴に引っかけられて配下となっています。

それからは度々、曹操の危機を救っているのです。張繍ちょうしゅう征伐に従軍して先鋒となり、校尉に昇任します。そして袁紹えんしょうとの官渡かんとの戦いにも従軍しました。

この時、曹操を暗殺しようとする動きが発生するのです。この頃、曹操に随行している兵士の中に、徐他じょたという者がいました。彼は仲間とともに反乱を計画し、曹操の命を狙っていましたが、許褚が常に曹操の身辺を守っているので、行動に出ることができません。

徐他

くそそそそおおおお!!!虎痴さえいなければ曹操を亡き者にできるのに・・・・

ある日、許褚が休暇を取って外出すると、徐他らは好機が訪れたと判断し、刀を懐に入れて曹操の陣幕に入り込みます。一方、許褚は宿舎にいたのですが、ふと胸騒ぎがしたので、曹操の側に戻ってきていました。

徐他らはそうと知らずに帳とばりの中に入ると、そこに許褚がいたので愕然とします。許褚は、自分を見た徐他の顔色が変わったのを察知すると、謀反を企んでいるのだと気がつき、ただちに彼らを打ち殺しました。この功績によって、ますます曹操は許褚を信頼するようになります。以後はどこに行くにも同行させ、その身辺から離さないようになりました。

「胸騒ぎを感じたために、曹操の危機に駆けつけていた」(誇張なしかつ、正史の記述)と、まるで超能力者のようですね。曹操を想う気持ちのなせる業でしょう。

その後も馬超と韓遂かんすい涼州りょうしゅうで反乱を起こした際には、一騎打ちで馬超と互角に渡り合いますし、曹操は撤退を図りますが、この時、左手で馬の鞍を掲げて、曹操を降り注ぐ矢から守ったり、船頭がやられた時も右手で船をこいで黄河をさかのぼるなど、許褚が際だった働きを見せなければ、曹操は馬超に討ち取られていたかもしれません。

単騎で曹操が彼らと会話する際でも常に目を光らせておりました。馬超は自分の力を頼み、あわよくば曹操を捕縛してしまおうと企んでいましたが、許褚が側にいては、容易に手出しできないと判断し、馬超は行動を起こしませんでした。

馬超

なんだあの許褚というのは、まるでスキがない!!これでは曹操を刺すことができぬではないか!!!

許褚の存在感は、そこまで高まっていたのです。

曹操大好きっ子許褚


やがて220年に曹操が亡くなると、許褚は大変に悲しみ、号泣して血を吐きました。喉が切れるほど泣き続けたといわれており、その忠誠心の篤さが伺えます。

後継者の曹丕そうひにも身辺を守る近衛兵の指揮を任され、側近として親しまれました。許褚は曹操・曹丕親子のどちらからも信頼され、重用されています。

そして曹丕の子、曹叡そうえいにも仕え、牟郷ぼうきょう候に昇進しています。こうして地位を高め続けましたが、やがて許褚は逝去し、壮候そうこうと諡おくりなされました。

子の許儀きょぎが後を継ぎましたが、蜀の征伐に参加した際に、鐘会しょうかいに殺害されてしまいます。このため、その子の許綜きょそうが後を継ぎ、許褚の家系が継承されています。

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