三国志は知らなくとも呂布の名前を聞いたことがある人は多いでしょう。
三國無双では武力が化け物の強キャラで漫画にも登場します。
最近では終末のワルキューレという漫画で登場しスピンオフも出ています。
人気者の呂布ですが、娘がいたことが分かっています。
正史では名前は出てきませんが、最近の三國無双では呂玲綺という名前で
父・呂布と同じく武力が高いキャラクターとして登場しています。
目次
歴史における呂玲綺
三国志の初期にもかかわらず、曹操や劉備たちなどの主役と比較しても
劣らず人気が高い武将・呂布。
呂布は丁原・董卓の配下を経て腹心・陳宮とともに独立勢力として台頭。
その後は曹操と敵対することになります。
そしてその呂布には娘がいたことが史実に記録されています。
それがコーエーテクモの三國志無双に登場する呂玲綺です。
正史三国志における呂玲綺
史実に呂布の娘がいたことは記録されていますが、
名前までは記載されていません。
これは珍しいことではなく、孫権の妹・孫尚香も
史実では名前はありません。
そして呂玲綺が実際に戦に出たこともなかったでしょう。
三国志演義における呂玲綺
呂布が董卓を倒しにわかに英雄になったのもつかの間、
すぐに董卓軍の残党・李確・郭汜によって敗れ敗走してしまいます。
このとき呂布の妻と娘は逃げることができずにいましたが、のちに
龐舒というものによって助けられています。
しかし、長安を脱出した呂布は
袁紹の下にいたり、曹操が留守の兗州を奪おうとしたりと
流浪の身だったため、心休まる暇はなかったことでしょう。
ようやく徐州に本拠地を構えることができた後も、
常に曹操の侵略を警戒せねばなりません。
そのような時に同じく曹操と敵対している袁術から
ある提案がありました。
袁術の息子と呂玲綺の縁談の話でした。
この時に袁術は皇帝を詐称していて、周りの国は
敵対していたり様子見をする国が多くあまり同盟国はありません。
そこで呂布を味方につけようと縁談の話を持ち込んだと思われます。
そこで真っ先に反対したのが、曹操と内通している陳珪
袁術と呂布が手を組まれるとやっかいと感じ
自称皇帝・袁術と組むのは得策ではないと
反対します。結局袁術の下に向かっていた呂玲綺を連れ戻してしまいます。
この縁談話は呂布が曹操によって下邳に追い詰められたときに
再び話が出てきます。
呂布の狙いは縁談をまとめて援軍を要請することです。
しかし呂布は結局曹操の囲いを突破することができず、
呂布と袁術の同盟も果たされることができませんでした。
もし、呂布が袁術との縁談をまとめて同盟を組んだら
呂布の運命ももう少し違ったものになったかもしれません。
それでもアクが強い同士の呂布・袁術ですから
結局仲違いして曹操に打ち取られたかもしれません。
コーエー三国志の呂玲綺
三國無双などに出てくる呂玲綺は男顔負けの武力をもち
性格も芯が強く描かれています。
呂布の娘というイメージで武力を強く設定されていると思います。
しかし、実際の呂玲綺は正史・演義でも戦場に出た記録はありません。
武芸を好んだということもなく、ほかの女性と同様に歌や舞をして過ごしていたのではないでしょうか。
三国志の女性武将たち
コーエーテクモの三國志には呂玲綺以外にも女性武将が登場しますよね。
古くからいるのは、孫権の妹・孫尚香
諸葛亮の嫁・黄月英、呉の二喬・大喬小喬
などなど昔から多く登場しています。
女性武将の数は増え続けていて
張春華や練師などがいます。
しかしこれらの方々も呂玲綺と同じく戦場に出た記録はありません。
ましてや軍を率いて戦ったこともありません。
中国の歴史を見ても女性武将の数はほんのごくわずかで、
三国志よりの前の時代では、
殷の時代の婦好、周の時代の王姜という人たちです。
ちなみにキングダムに出てくる羌瘣や楊端和は
史実では男です。
貂蝉の娘なのか?
呂布といえば董卓との仲違いが決定的になった貂蝉の存在は捨て置けません。
正史では貂蝉という名前はついておらず、
董卓の侍女でのちに呂布の側室になった女性が記録されていますが、
後世この女性が貂蝉という名前になり絶世の美女として知られるようになりました。
ゲームでは呂玲綺の母について触れられてないと思うので
ここで紹介しますが、呂布と貂蝉の間に子供はいません。
そして、呂布の正室・厳氏との間に娘がいたことが分かっています。
これが呂玲綺のことでしょう。
この厳氏という女性知っている限りでは漫画・ゲームで登場することは
ほとんどなく貂蝉の名前が強すぎるせいで陰に追い落とされた
かなり不遇の女性です。
袁術の息子と結婚した?
先ほども話した通り、呂玲綺と袁術の息子の縁談の話が上がっていました。
結局この縁談は成立しませんでしたが、演技では陳珪が反対したのに対して、
三国志ドラマ「スリーキングダム」では陳宮がこの縁談を猛反対しています。
理由は、袁術が皇帝詐称しているからです。
この時代漢王朝は衰退していましたが、まだまだ献帝は皇帝として君臨していました。
そのような中で皇帝を名乗った袁術はどう見ても簒奪者として見られています。
そのような袁術が皇帝として長く持たないと思っていたのでしょう。
陳宮は洛陽にいたときに袁術のことを知っているので、
愚かな人物と思っていたのかもしれません。
この時の袁術の使者を追い返す陳宮がかっこよく、
イケメン俳優が起用された呂布がすごくかっこ悪く見えてきます。
陳宮は曹操に捕らえられた後も、命乞いをするどころか
曹操から投稿するように告げられた時もこれを潔く拒否。
母を曹操に預けそのまま処刑台に自ら歩いていきます。
個人的に大好きなシーンなので興味がある方は
ぜひスリーキングダムを見てみてください。
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