羌瘣は指揮にも登場する実在の人物として知られています。
といってもキングダムのように蚩尤という一族で巫舞で大男を一刀するような活躍はありませんが。
キングダムの時代は2000年以上前、日本でいうと卑弥呼の時代からも約400年前です。
とてつもない昔の話ですが、その時代の話が現代に残っているだけ驚愕です。
キングダムとは違う点は多くあります。
(龐煖が武神じゃなかったり王騎がほとんど活躍してなかったり)
こういった事実を受け入れることでさらにキングダムも楽しめると思います。
目次
キングダム 羌瘣(きょうかい) とは
羌瘣は秦国に所属する主人公・李信が率いる飛信隊の副将を務めています。
小柄な女性ながら初登場の蛇甘平原から圧倒的な強さと、冷静沈着な洞察力・判断力をもち初陣の信を導く存在でした。
李信はその後、百人将・千人将・三千人将と順調に功績を挙げていきますが、その中でも羌瘣の活躍は極めて大きなものです。
羌瘣ははじめ姉の羌象の敵討ちのために生きており、表情は硬く仲間とも打ち解けていませんでした。
しかし、飛信隊の仲間とくに李信と行動を共にするうちに徐々に心を開いていき、李信以外の隊員たちにも心を許せるようになっていきました。
そこからの羌瘣は仲間のことを思ったような行動が多くなり、そのため自信を犠牲にしてまでも飛信隊を守るようになっていきます。
生い立ち
羌瘣は蚩尤とよばれる女性だけの暗殺集団の中で生まれます。
蚩尤は、闇の世界で千年前から魔物と恐れられてきた幻の一族と作中でいわれています。
蚩尤ではいくつかの氏族ごとにわかれ幼少期から剣術をはじめとした暗殺技術を叩きこまれます。
蚩尤には一般の剣術とは違う大きな特徴があります。
それは”巫舞“と呼ばれるもので、精神を研ぎ澄まし肉体の限界を超えた力を出すことが出来その際に使う歌は氏族ごとに異なっています。
羌瘣が巫舞に入ると
トーン タンタン
とリズムを刻み、軽やかなステップで舞を踊るように剣術をを行います。
羌瘣の巫舞は特に精神を深く落とすことが出来るといわれていますが、巫舞の時間が短いといわれていました。
信との出会い
李信が初めて羌瘣と出会ったのは蛇甘平原の戦いです。
李信と羌瘣はこの蛇甘平原の戦いが初陣で、一兵卒としてこの戦いで参加していました。
この蛇甘平原の戦いは秦将・麃公と魏将・呉慶の戦いです。
秦では伍という五人組のメンバーで戦いますが、李信と羌瘣は他のメンバーである澤圭と尾兄弟(尾平・尾到)と伍を組むことになります。
この三人は今後も飛信隊メンバーとして物語で活躍します。
縛虎申隊に配属された羌瘣と李信は黄離弦・麻鬼を打ち取り、後に飛信隊を旗揚げするための功績を挙げたのです。
暗殺者として再登場
蛇甘平原の後姿を消した羌瘣でしたが、意外なところで再登場します。
それは秦王・嬴政がいる王宮です。
羌瘣は嬴政の命を狙う暗殺者として再登場します。
嬴政は相国である呂不韋と敵対関係にありたびたび命を狙われてきました。
今回も嬴政に暗殺部隊・朱凶を送り込んできましたがその中に羌瘣がいました。
李信の働きで嬴政は事なきをえますが、羌瘣と蚩尤の関係そして女性であることがここで判明します。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 飛信隊の副長
羌瘣は敵討ちの時に飛信隊を離れていましたが、その時以外は常に李信の右腕である副長(副将)です。
羌瘣といえばやはりその強さが飛信隊の中でも際立っています。
武神・龐煖と打ち合ったり李信と匹敵するような武力をもっています。
しかも瞬時に的確な判断ができる能力も持っています。
河了貂が魏火龍に連れ去られたときには、とっさに相手の軍師を拉致し人質交換に出すことで河了貂を助けた時もありました。
もしも、羌瘣の機転がなければ河了貂の命はなかったかもしれません。
弱点
強力な巫舞によって複数の敵兵士を瞬殺できる羌瘣ですが、弱点もあります。
巫舞は呼吸を使います。ずっと巫舞を使っていれば敵なしに思えますが実はそうではありません。
呼吸が持たないのです。
呼吸を使い果たした後の羌瘣はぐったりしていて眠ったように無防備になってしまいます。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 史実は意外と地味?
羌瘣は歴史書である”史記“に登場する歴史上の人物でもあります。
史記はいくつかに分かれていて羌瘣が登場するのは、”秦始皇本紀“という始皇帝キングダムでいう秦王・嬴政のことが主に書かれた文章の中に登場します。
秦始皇本紀によれば羌瘣は、王翦・楊端和とともに趙を滅ぼし、燕攻略のため中山に駐屯したとされています。
これだけしか書かれていないので少ないかと思いますが、史記は主要人物以外はかなり記述が少ないんです。
しかも、これ以後の消息は不明です。
ちなみに中山というのはキングダムより昔中山国があった場所で、趙と燕の国境近くの場所です。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 剛力
「剛力」とは、羌瘣が復帰後に考案した戦術です。
敵勢力との激しい戦闘において、歩兵たちが特定の形態で盾を組み合わせ、集中力を高めることで、敵の衝撃に耐えるというものです。
この戦術の魅力は、まずその威力にあります。
十人の歩兵が息を合わせ、精神を一斉に集中することで、馬をもはじき飛ばすほどの抵抗力を得ることができます。
衝撃に対する守りが固く、敵勢力の勢いを抑えることができるのです。
特に敵の勢いが激しく、逃げることができない戦況においては、歩兵たちにとっては非常に有効な戦術と言えます。
さらに、「剛力」の特徴として、羌瘣の考案による理論的な側面が挙げられます。羌瘣は飛信隊の復帰後、自身の成長と共に千人将に昇進し、戦術の研究や指導に取り組んでいました。この「剛力」は彼の理論の結晶であり、それを歩兵たちに伝えることで、大勢に教えられる技を作り出すことに成功しました。
しかしこの戦術には限界も存在します。
強力な守りの一方で、実際に技を行う歩兵たちは相応の被害を受ける可能性があります。骨折や肩の脱臼などの大きな反動を受けるため、歩兵たちにとっては過酷な技と言えます。
また、「剛力」の習得には時間と訓練が必要であり、単に指示されるだけでは実現できない限定的な面もあります。
この戦術が考案される背景には、羌瘣は多くの隊員たちから技を教えてほしいという要望に困惑します。
その結果、大勢に教えられる技として「剛力」が生まれたのです。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 名シーン
離脱
羌瘣が羌象の敵討ちをするため飛信隊を抜けたのは
魏に向かった廉頗との戦いである山陽攻略戦の後、23巻242話です。
羌瘣のいなくなった飛信隊は作戦を立てるものがおらず、
信がその場その場で作戦を立てるも敗戦続きの毎日を送ります。
いかに羌瘣が飛信隊にとって重要だったのかわかりますね。
復帰は何話?
羌瘣は一度飛信隊を抜けています。
その後、復帰したのは原作漫画では34巻・361話、アニメでは3期の25話です。
羌瘣は飛信隊を一時離脱してから復帰するまでの間は、羌象の仇である幽連を討つため趙を捜索していました。
子を産む 何話
羌瘣が登場する中で最も記憶に残っている人が多いであろう、信に対して
お前の子を産む
という衝撃シーンですが、こちらは34巻・364話に収録されています。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 蚩尤(しゆう)とは
中国史では蚩尤という名前が登場しますが、キングダムの時代よりはるか前のことです。
キングダムの時代は戦国時代、それから春秋・周・殷・夏と時代を下ることが出来ますがそれよりも前”三皇五帝“の時代です。
夏ですら新石器時代に近く三皇五帝の時代は伝説、つまり神話の時代とされています。
蚩尤は農業や医学の開祖として祀られる神農の祖先とされ、牛の頭を持ったとされおよそ人間とは言えない風貌です。
兵器を発明したとされ戦神として祀られることもありますが、その時代の為政者・黄帝に反乱を起こした人物として知られています。
蚩尤は古代中国の伝説に登場する英雄であり、超能力を持つとされています。同じ姿をした兄弟が81人いたとされており、その性格は勇敢で忍耐強く、石や鉄を食べるという驚くべき逸話も伝わっています。
彼は、中国の初代皇帝である黄帝から王座を奪う野望を持っていました。神農氏の世の末期に乱を起こし、兄弟と無数の魑魅魍魎(ちみもうりょう)と呼ばれる怪物たちを味方につけ、風・雨・煙・霧を操りながら黄帝と戦ったと伝えられています。黄帝との戦いでは、強い濃霧を発生させて敵の視界を遮ったり、怪物たちを駆使して黄帝の軍勢を苦しめました。
しかし、黄帝はそれに対抗するために指南車を使って霧を突破し、妖怪たちが恐れる龍の鳴き声を模倣した音を響かせて蚩尤を退け、最終的には彼を捕えて殺したという。その後、赤い色は蚩尤を示すとされ、赤旗は「蚩尤旗」と呼ばれ、黄帝はその旗を威勢の象徴としました。
蚩尤は古代中国の武器を発明した英雄ともされています。彼が発明したとされる武器には、戈、矛、戟、酋矛、夷矛、剣などがあります。また、蚩尤の反乱を契機に、法を定めて反乱を抑える必要が生じたとも言われています。
その一方で、蚩尤という名前は時折怪物として描かれることもありますが、これは異民族を指している可能性もあります。中国の歴史において、蚩尤は反乱を起こした者として描かれていますが、これは単に彼が権力の座に就こうとした者であった、という視点からの解釈も可能です。
一方、黄帝は中国最初の帝とされています。彼は史記の五帝本紀の最初に登場する人物で、全ての中国の帝王は黄帝から始まったとも言われています。
蚩尤(しゆう)
伝説上の蚩尤と羌瘣に共通点はないように思えますが一点だけあります。
それは蚩尤が羌瘣と同じ姓・羌ということです。
羌姓は今日の中国でも珍しくなくポピュラーな苗字ですが、もともとは異民族の人の苗字とされています。
羌の字は姜水という川から来ているとされ斉の君主と同じ苗字です。
そして戦神として祀られることから、羌瘣の圧倒的な武力を持つキャラとして描かれたと思われます。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 史実
司馬遷の書いた史記に、羌瘣は王翦を大将として楊端和とともに、趙の首都・邯鄲を攻めたと記録されています。
趙は扈輒が対象となり秦の桓騎と対決しましたが、数が多い扈輒のほうが桓騎に敗れてしまい趙は絶体絶命のピンチを迎えます。
趙王は北方の異民族・匈奴との戦いで功績をあげていた李牧を総大将になり、宣安で桓騎を破るなど秦軍相手に大活躍をしますが謀殺されています。
李牧が死んで間もなく趙は滅亡します。
羌瘣は趙を討伐すると東にある中山に駐屯したとされていますが、ここは燕との国境付近にあるところです。
この後、秦軍は再び王翦に命じて燕討伐に動き始めますがここに羌瘣の名前はありませんでした。
もしかしたら後方支援をしていたのかもしれませんが、あまりこういうのは歴史に残らないので羌瘣も記録されなかったのでしょう。
ここまでが史記にかかれた羌瘣の足跡です。
かなり物足りないのですが、キングダムに出てくるキャラのほとんどが羌瘣以下の記述しかありません。
それというのも秦が滅亡したときに大量の書物が消失してしまったことが原因です。
もし書物が残っていれば羌瘣の活躍はもっと記述されていたと思います。
残念でなりません。
イトウ カイヂ
性別がわからない羌瘣
羌瘣は史記にも記述されている実在した将軍です。
しかし、羌瘣が女性であったということは明記されていません。
男性だった場合わざわざ書くこともありませんので、羌瘣は男性であったというのが定説でしょう。
キングダム 羌瘣(きょうかい) 最後
史記には羌瘣の最後は書かれていません。
趙攻略後の秦のピンチといえば楚攻略です。
この楚攻略に抜擢されたのがキングダムの主人公である李信です。
李信は蒙恬とともに楚攻略に赴きましたが大敗を喫して逃げ帰っています。
もしこの時羌瘣が従軍していればここで戦死していたのかもしれません。
また、中山というところは異民族との戦いも多いところですのでここに駐屯して異民族と戦っていたのかもしれません。
イトウ カイヂ
信との結婚
史記で羌瘣が姿を消したころ李信が表舞台に登場します。
李信は燕攻略から登場しその後は楚攻略に失敗しています。
それでも嬴政から処罰されることはなかったようで、戦国最後の国・斉を陥落させ秦の天下統一の最後の詰めを任されています。
史記には李信の子孫が登場しそれが李広・李陵です。
つまり李信は子孫を残しているので結婚していたのは間違いありません。
ただ、それが羌瘣だとするのはかなり無理があると思います。
イトウ カイヂ
信のキスシーン
史実としては男か女か不明な羌瘣ですが、キングダム本編ではまごうことなき女性キャラです。
主人公である李信とはたびたびこれはくっつくのではと思われる描写が出てきます。
特に二人のキスシーンは今後の二人の関係を示している代表的な描写です。
このほかにも羌瘣は「信との子供を産む」と大胆発言をしていたりかなり伏線を張っているような気がします。
史実で羌瘣は趙攻略後に歴史から姿を消すので、このタイミングで信と結婚し子供を産むのではないかと予想しています。
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イトウ カイヂ